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卒業生へのインタビュー

オンラインショップを作るサービスを提供する
IT企業のお仕事とデータ分析の関係

オンラインショップを作る
サービスを提供するIT企業の
お仕事とデータ分析の関係

関西学院大学経済学部卒業後、カナダのIT企業Shopifyで働く平田依里朱さんにインタビューしてきました。

Shopifyは近年人気が集まっているオンラインショップを作るサービス。日本でも多くのユーザーに使われています。

そんなShopifyの根幹にあるのが、データ分析であり、
データは、Shopifyに限らず私たちを取り巻くありとあらゆる業界で使われているもの、
またITに進む人以外も知っておくべき個人の資産のようなものだと平田さんは言います。

このインタビューでは、Shopifyでの仕事内容、データ分析の仕事とこれから、そして関西学院大学経済学部の魅力について平田さんに語っていただきました!

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関西学院大学経済学部2017年卒

平田依里朱さん

Shopify Japan 株式会社
Senior Partner Manager
大学卒業後、ECサイトを開発するITベンチャーにてパートナーアライアンス部の立ち上げに従事。パートナー 営業、ITソリューション開拓・拡充およびパートナーマーケティングなど幅広くパートナーシップ領域を経験し、MVPを受賞。 その後、Shopify日本法人の立ち上げメンバーとしてスカウトされ、現在はシニアパートナーマネージャーとして活動中。

カナダのIT企業で働く、平田さんの仕事内容

インタビュアー

本日はよろしくお願いします!まずは平田さんの経歴と働いている企業を教えていただけないでしょうか?

平田依里朱さん

はい。2017年度に関西学院大学経済学部の上村ゼミを卒業し、カナダを代表するIT企業Shopifyで働いています。

ShopifyはSaaSのビジネスモデルを展開している会社です。(SaaSサースとは「Software as a Service」の略で、ソフトウェアを、インターネット経由してユーザーが利用できるサービスです。)オンラインショップを独自にデザインして作れるソフトウェアやクラウドPOSと呼ばれる実店舗のデータを管理するソフトウェアを販売しています。

インタビュアー

まさにIT企業ですね。平田さんの仕事内容はどのような感じでしょうか?

平田依里朱さん

私はパートナーシップ部門に所属して、日本法人の立ち上げの時期からパートナーマネージャーについています。

パートナーマネージャーは、あらゆるビジネスパートナーの窓口になっていて、ビジネスパートナーと一緒にお客様の課題を解決する役割です。

 Shopifyのようなあらゆる技術やサービスの連携を必要とするプラットフォームでは、一社で課題解決に取り組むより、さまざまな会社が協力していくことが大事になってきます。そのためShopify自体があらゆるビジネスパートナーと共存共栄していくことをすごく大切にしています。

インタビュアー

なるほど…どのようなパートナーさんと提携されているのでしょうか?

平田依里朱さん

Shopifyでは、あらゆるお客様の課題を解決するため、多種多様なサービスや技術を提供するパートナーと協業しています。例えば、SNSプラットホーム会社、広告代理店、Webデザイン会社、システム開発会社、コンサルティング会社、決済サービス会社、物流会社などと連携して活動しています。

例えば、他社のプロダクトをShopifyのソフトウェアで使えるようにしたり、SNSで商品販売できるようにSNSプラットフォームと連携したり、お客様のオンラインストア開発をご支援する開発会社との協業を強化したり、そういうお仕事になります。

サイト制作やオンラインストア運用をShopifyの代理店さんに任せるなど、こういったパートナーさんの協力のもと、お客様の課題を解決させていただいています。

平田さんが取り組む、データ分析の仕事内容とは?

インタビュアー

IT企業といえばデータを使うイメージです。仕事の中でデータを活用する瞬間について教えていただけますでしょうか?

平田依里朱さん

私はパートナーシップ部門にいるので、ビジネスパートナーをマネジメントする際に、その活動内容やShopifyへの貢献度を示すデータを日々確認しています。

会社が SaaSのビジネスモデルなので、Shopifyのどのサービスが、誰に、どれくらい利用されているかなどの情報が確認できるようになっています。ビジネスパートナーの場合、Shopifyを通して、どういうお客様とお仕事しているか確認することができます。もちろんセキュリティ上アクセスできないデータもありますが、アクセス許可されているデータをもとにあらゆる部署が戦略やアクションプランを考え、実行と改善を繰り返すことができます。前職ではそのようなビジネスモデルではなく、毎回お客様やパートナーにヒアリングしないと分からないことが多かったですが、今の会社では、比較的お客様やパートナーの現状と課題を見つけやすくなりました。

インタビュアー

聞いているだけで難しそうですね…実際データが重要になる時のことを教えていただけないでしょうか?

平田依里朱さん

お客様の現在の状況と、あるべき姿を効率的に考える時ですね。それは私たちの大事な部分かなと思っています。

ただ、データを扱っていく中でタイムラグが発生します。「今、この瞬間」のお客様の情報ではないんですよね。また、データとして取得できないものもあります。そういった際は現場の情報を聞き取ったり、アンケートを取ったりしています。

うちの会社ではデータだけでなく、現場やお客様の声も重視しています。その2つはケース・バイ・ケースで使い分けますね。

インタビュアー

納得しました…ただ、データ分析の面白い部分がまだイメージしにくいです…

平田依里朱さん

データ分析の面白さはリアルな状況を俯瞰して見れるところですね!

会社が拡大すると従業員の役割や仕事も細分化されます。全体を俯瞰してみる力や機会はそんなにないですよね。
 
そこで、情報のまとまったデータがあれば、全体を俯瞰して見ることができます。主観による判断じゃないので、データがあると適正な判断をしやすくなりますし、実際にそういった判断で会社が動いています。

そのあたりがデータ分析の面白いところですね。

インタビュアー

なるほど!受験生の皆さんに向けて、データ分析を学ぶ面白さを教えていただけますか?

平田依里朱さん

まず皆さんにお願いしたいのが、データを難しく捉えてほしくないということです。データも種類がさまざまなのでまずは触れてほしいですね。

今の世代の学生さんは、常にデジタルに触れて育ってきた世代だと思います。みなさんがスマートフォンなど、デジタルの環境に溶け込んだように、データに触れていけば良いのかなと思っています。

インタビュアー

と言ってもいきなり馴染むのは難しいような…具体的にどのように馴染んでいけばよいんでしょうか?

平田依里朱さん

まずは身近なところでデータが使われているので、そういったところを知ってほしいなと。

皆さんSNSで毎日投稿したり、いいねをしたりすると思いますが、そういった情報はすべてデータとして貯まります。

溜まったデータを参考にすると、その人のプロフィール、嗜好、健康状態までわかるようになります。このようにすごく身近なものなんですよ!

データ分析のこれから

インタビュアー

これからはデータ時代と言われますが、まだどのように使われるのかイメージできないです。

平田依里朱さん

あらゆる消費者行動がデータには詰まっていて、それらが集まったビッグデータを、色々な企業が参考にしています。

たとえば、最近はフェムテックという、女性特有の健康問題に対して、テクノロジーを使って解決しようという動きが出てきています。

このとき、女性個人個人の情報が必要になるので、データの重要性が叫ばれていく中で、プライバシーの問題も出てきていますが、そういった問題も自分ごととして捉えてほしいです。

というのもデータは個人のあらゆる情報を含んでいるので、もはやひとつの資産とも言われているからなんですよ。データと向き合うことは自分がどう生きていくかに繋がる、といってもいいと思います。

インタビュアー

自分のデータの扱い方もわかってくると、日常生活の色々なところで役立ちそうですね。平田さんがデータに興味をもったきっかけを教えていただけますか?

平田依里朱さん

興味を持ったと言うより、仕事をしていく中でデータが隣にあったという感覚の方が正しいですね。

仕事していく中で、付き合っていかなくてはいけなかった。すぐそこにある存在という感じですね。

テック業界にいない人からしても、スマホ見ているだけでもデータが取られているので、社会で生きていく中で、データと切っても切れない関係になっています。

インタビュアー

うーん、お客様から見て、データを使えることにより世の中に貢献できること、プラスの影響を与えられることとはどのようなものなのでしょうか?

平田依里朱さん

未開拓だった領域の問題解決、例えば、先ほど説明したフェムテックですよね。

女性の社会進出が進んだことで、女性の働く環境や健康状態が注目されるようになりました。女性のあらゆるデータがこの分野の研究や商品開発を加速させ、女性のウェルビーイング実現へ寄与しています。

あと、Twitter、InstagramなどのSNSですね。

SNSは依存度が高いですが、自分が見たい知りたい商品や情報をアルゴリズムで出してくれるので、詳しくなりたい、見たい情報を汲み取ってもらい、情報がより効率的に探せるような仕組みが作られています。

ただ、こういった分野には賛否両論あります。データから個人情報が抜き取られるのではという意見、サービスや商品が良くなって皆がハッピーになるじゃないかという意見、両方の要素がありますが、どちらにせよ行き過ぎは良くないと思います。

インタビュアー

そう考えると、身近なところで使われていますね…イメージがはっきりしました!

関西学院大学経済学部の魅力と、データ分析を学ぶ機会

平田依里朱さん

今振り返っても、学生想いの先生が多いなと思います。卒業後もSNSで繋がっている先生がいますし、社会人になっても連絡をくださったり、投稿に反応してくださったりして、すごくありがたいです。

授業も有用なカリキュラムがそろっていますよね。現代社会で生きていく上で役立つ資格取得のサポートもあったり、留学や海外プログラムも充実していたりします。

また、関学は、他の学部の授業も履修できるので、経済学部の授業を取りながら、国際学部や社会学部の授業を取って、データだけではわからないリアルな現場のことも学ぶことができます。

 

これからの時代は、経済学だけではなく、他の分野も掛け合わせる必要がでてきます。また、さまざまな要素を組み合わせることによって、より良い成果も出すことができるようになります。

色々な分野に挑戦するチャンスを関学は与えてくれるので、学生さんにはフル活用してほしいと思っています。

インタビュアー

ありがとうございます!これから関学経済学部でデータ分析のプログラムが始まるそうですが、それについてはどう思いますか?

平田依里朱さん

現代に合ったプログラム、非常にいいなと思っています。

私が学生のころにあったら受けたかったですね…。

データというと、データサイエンティストしかないと思われがちですけどそうではなくて、データが使われる分野や範囲は本当に幅広いこと、データサイエンティストも色々な種類があり、私のようにデータサイエンティストではなくても日々データを扱う仕事もありますので、そのあたりから調べてほしいと思います。

あと、デジタル時代に突入していく中で、自分のデータをどう扱うか、所有権の問題をどうにかしていくことが重要なので、そのあたりも学ぶことができれば、大きな財産になりますよ!

以上、関西学院大学経済学部卒業生の平田依里朱さんのインタビューでした!

最先端をいくIT企業で働く平田さんだからこそわかる、データ分析の今と未来、これからの時代を切り開いていくだろうデータの可能性を改めてひしひしと感じました。

データは一部の専門家だけのものと思われがちですが、その使い方を知り、組み合わせることで、どの分野においても可能性を広げることができます。

これからの時代に必要なデータを、経済学に限らず様々な学問の視点から学べる関西学院大学経済学部での学びは、これからの時代を生き抜く皆さんにとって大きな財産になるのではないでしょうか。